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「…ツクヨミ、大丈夫?」
「うん、大丈夫……。ちょっと、驚いた…だけ」
「驚いた?」
ツクヨミは少し目を伏せてから、美麗に目線を合わせた。
「その神都って人…来るんでしょ?」
「って麗一兄ちゃんはメールしてきたけど…。…5時ピッタリに帰ってきても、兄ちゃんが家に着くの、早くても6時かな」
「そっ…か」
僕の服をギュッと掴むツクヨミ。
その神都という人と知り合いなのだろうか。
そもそも彼女の事を知っているのだろうか。
そうだよ。その神都さんって人がツクヨミを知っていない可能性だってある訳じゃないか。
麗一兄のただの知り合い、って可能性も否定できない。
…そう、否定は…。
でも。
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