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「あ、お母さんだ!帰らなきゃ。じゃぁ、またね」
あっさり帰ってしまったのをかなり残念に思った。
りおちゃんか…また会いたいな…
それから何回か公園で会うと遊ぶ事もあったが、お互いに小学校に入学してからは会うことはなかった。
後で知った事だが、お互いに家は近所だったが学区が違ったため、小学校も中学も違ったようだ。
今にして思えば、いつも里緒のことばかり考えていたあの時が俺の初恋だったんだろう。
あれから、高校に合格して無事入学式に参加した日の帰り。
その時までは、里緒は俺の中では懐かしい思い出だった。
でも…
また出会ってしまった…
最初は、ただ懐かしいだけだった。里緒も俺のことなんか覚えていないだろうし…
高校に入って初めてみかけてから、目は自然と里緒を探していた。見掛けるだけで嬉しかった…
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