距離感

3/14
前へ
/47ページ
次へ
保育園から家までは徒歩10分。なんだか本当にあっというまだった。 「ありがとう桐生くん。家ここだから…」 このまま別れるのがなんとなく嫌で、なにか話をしようと考える。 「あ、あのさ桐生くん…お昼っていつも屋上で一人で食べてるの?」 桐生はちょっと不思議そうな顔をしながらうなずく。 そっかぁ…だったら誘ってもいいのかな… 「あ、だったらまた明日一緒にお昼食べてもいい?」 コクリとハッキリうなずいたのをみて安心して嬉しくなった。 「ありがとう!じゃぁ、また明日ね」 「あぁ。翔、またな」 「うん!!清兄バイバイ!!」 挨拶をして桐生は帰っていった。 …また明日一緒に過ごせる。 なんだかフワフワとした気持ちになりながら翔と家の中に入った。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加