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「そうなんだよね。びっくりしちゃった」
「へぇ~…あ、そうだ里緒、ちょっと飲み物買いたいんだけど一緒に来てくれないかな?」
七菜が急に思い立ったように里緒に言う。
「あ、うんいいよ。ちょっと行ってくるね」
二人が屋上から出て行くのを見送ると、零は桐生に問い掛ける。
「なぁ、桐生は里緒の事どう思ってるんだ?」
「…どう?」
「えーと、つまりは恋愛感情があるかどうか聞いてるんだけど…」
七菜と零は桐生の気持ちを聞いておきたいと思い、里緒を連れ出したのだ。
この問いに対して、桐生はまっすぐ零を見たままハッキリ言った。
「好きだ」
こんなにハッキリキッパリ言ってくれるとは思っていなかった零は、逆に戸惑った。
「へ…あ、うん…そ、そっかぁ…えーと、いつからとか聞いてもいいですかね?」
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