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「わざわざ送ってもらっちゃってありがとうね?」
「いや、いい」
結局、桐生に家まで送ってもらうことになり、今は帰り途中だ。
やっぱりあんまり喋ったりはしないけど…桐生くんとの時間は居心地がいい。
「名前」
「え?」
「名前でいい」
「名前って…清高?」
名前を呼ぶと、なんだかとても嬉しそうにしたことに驚いた。
「じゃぁ、清高くんも私のこと名前で呼んで?平等にさ」
「里緒」
まっすぐ見つめられながら、低目の声で呼ばれて、ドキッとした。
な、なんか私顔赤くないかな…!?熱いよ!!そしてすっごく照れる!!
…でも、それ以上に嬉しいよ
…ドキドキする…名前を呼ばれただけなのに
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