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彼女は、はじめまして出会った時から変わっていないように思う。
くるくるとよく変わる表情で…小さな体で精一杯動いている様子は可愛くて…
いつしか、また惹かれていた。
また同じ時を過ごせたら…
そう思った。でも…話をする機会どころか、まともに顔を合わせる機会すらなかった。
里緒が覚えているかもわからないのに、自分から話しかける勇気はなかった。
それに、自分は今この無表情のせいか、絡まれる事が多い。そのせいで周りに不良に見られることもあるし、なにより里緒は巻き込みたくなかった。
でも、3年になってはじめてクラスが同じになった。
複雑だが、なにより嬉しかった。少しでもそばに居られる。
たとえ話す機会がなくても…それだけで…
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