距離感

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里緒と清高が一緒に帰っているころ、七菜と零は学校近くのファミレスにいた。 「いや、俺も驚いたまさかあんなにハッキリ言うとは思わなかったから」 二人は今日の昼のことについて話していた。 「そっかぁ…でも、ついに里緒にも春の予感?」 「いや、まだ里緒の気持ちはわかんないし…」 「え?里緒は桐生くん好きだと思うよ?」 「なんでわかるんだよ…」 「感」 「おいおい…」 「でも可能性大だとおもうよ?里緒にとっては悪い人から助けてくれたヒーローだし。まぁ、里緒は鈍いから…気付くかどうかはわかんないけど…里緒は絶対無意識だけど、視線が常に桐生くんにいってるから」 「そっか…」 「なんで零が寂しそうなのよ」 「いや、なんていうか娘を嫁に出す気分?」 「バカだ…じゃぁ私は母として娘の恋を応援するわ」
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