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「うわぁ…観覧車なんて久しぶり!」
観覧車内は里緒と清高の二人だけ。
清高は自分から喋らないので、必然的に喋るのは里緒になる。
「…みてみて!!夜景までいかないけど、やっぱり眺めいいよ!」
辺りは暗くなりはじめてはいたが、暗くはない微妙な時間帯。それでもポツポツと灯りがともっているのがわかる。
「…どれ?」
里緒は外の景色に釘付けになっていて、耳元まで清高が近寄っているのに気付かなかった。
ビクッ!!
気が付いた時には、顔の横の窓に清高の手がついてあり、まるで後ろから囲われているような状態になっていた。
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