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……ふう。 やっと今回の分のページまで終わった。   「出来たのか?」   「あ、はい…」   「よかったよかった。今日初めて来たんだろ?これからよろしくな」   「よろしくおねが…」   いきなり髪をかきあげられた。   「お前、顔可愛いな。惚れそうだ…」       え?       今なんて…?       可愛いなら男に言ったって、まだ許せる。 惚れそうだって……   「これから俺が徹底的に教えてやる。何でもな」   そう言い残して先生は他の生徒のテキストの進み具合を見に行った。   な、なんだよ、あの先生… 一瞬ドキッとしたじゃないか。   あれにドキッとする俺もどうかと…   あーっ! そんなこと考えてちゃ駄目だ! 早く帰ろう!   俺はそそくさと塾をあとにした。
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