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『ぼく、おっきくなったらお父さんみないなプロのサッカー選手になるー!』
『ハハハッ!そうか!そうかぁ!』
そう言って父さんは笑いながら
俺の頭をなでていた。
『うんっ!ぼく、お父さんよりも強いサッカー選手になるんだ!』
『おぉっ!正弘~!なれるのか?』
父さんは意地悪そうに俺の顔を見て笑っていた。
『なるっ!!なれるもん!!ぼく、絶対お父さんより強いサッカー選手になる!』
まだ幼かった俺はむきになってそう言った。
『ハハハッ!じゃあ、約束だ!お父さんより強いサッカー選手になるんだぞ!』
『うんっ!!』
『“ゆーびきりげんまん、うそついたらはり千本のーますっ!ゆびきった!”』
父さん……
その約束
守れそうにもないや……。
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