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日付をさかのぼる様に日記を見続けるうちに、流華は少年のblogに興味を示し初めた。
っと言うより、
共感にも似た感情が芽生えてきた。
学校に行けば、くだらない事でも笑い合える友達もいる。
成績も、優秀とは言えないものの悪い訳でもなかった。
家に帰えれば家族がいて、裕福ではないにしろ生活に困る事のない中流家庭。
どこにでも居る、ごく普通の、ごく当たり前の15才
だがそんな単調な生活に、いつも胸の奥ではつまらなさを感じていた。
現実の中で求める、非現実
確たる夢や、目標、
そんなモノがあれば違っているのだろうが、
15才
まだ未成熟な少年にとって、漠然とした未来、(高校進学などの近い未来)こそ見えていても、その先に存在してるであろう自分自身をリアルに想像することすらできないのが現実
そんなモヤモヤの中、
求めている刺激
それもリスクを伴わない、安全領域での刺激
勝手なヤツ
そう思える程に、15才という少年のもつ世界は小さなモノだった。
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