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母に行ってきますと伝え、学校へと向かう。
自転車にまたがり、風を感じながらペダルを漕ぐ。
自宅から学校までは約20分、HR開始は8:30からで現在は7:45分。
「ん~今日も快晴!!」
今日は雲も無く、澄み切った蒼い空がよく見える。
とか考えているうちに学校が見えた。
うちの高校はちょっとした森みたいな場所にあり、周りには自然があってなかなかいい場所だ。
しかもいまはちょうど桜が満開でちょっとした花見気分になれる。
「おはようございます。六条くん。」
「あ、おはようございます。相変わらず早いですね、両義先輩。」
今挨拶を交わしたのは生徒会長の両義茉莉(リョウギマツリ)先輩。
中学の時からの先輩で面倒見のいい頼れる先輩だ。
…ある一点を除けば、ね。
「はぅ!今日の六条くんも可愛いですっ!!そんなあなたに私をプレゼン…」
「はいはい。それ以上喋れば明日以降は口聞きませんからね?」
「あぅ!!相変わらず冷たいですねっ!ツンデレ?ツンデレなのね六条くん!」
とまぁ、ある一点てのは見てわかるように何故か俺に好意を寄せてくる。…まぁ嫌な訳ではないからいいか。
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