アヤカシ

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アヤカシ 妖精より強く 神には程遠く 人間と互角の裏表 されどいつからか 人間は数を増し 妖は里を奪われた 陰に追いやられ 忘れ去られゆく 時に埋もれるくらいなら 壊しつくせ 妖を見下す者を 闇に屠り幾年か 時を越え 今尚在り続く 妖の名を 五臓六腑に刻め 人間より古く この里に生まれ出で 繁栄を築いた筈なのに 人は妖を 害悪と決め付け 妖を絶えずはね除けた 人に恐れられ 人に崇められ 人の生み出す伝説に 人は狂う 人間を忌み嫌う者よ 集いて反旗を揚げろ 妖の 猛き魂を 汚させやしない 革命が始まる 一つの世界に ヒトかアヤカシか 二つに一つの未来は 正しいのか 森を焼き 大地を抉り 争いが続くのなら 人間も 妖さえも 滅びる事を 妖は悟った この道は 決して交わらぬ 互いの身を思うなら 妖は旅を始める 鏡の世界 永遠の里 幻想郷-ZION-を目指して
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