第一章…二人の出会い

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初めて女の子と帰った。学校から駅まで続く長い下り坂。俺と初音の二人きり。俺はドキドキしていた。そして、初音も。 しばらく沈黙が続いたが、初音が口を開いた。 「きっ…今日は…一緒に帰ってくれてありがとうございます。」 「いえいえ。」 そう俺が答えると、また沈黙になった。 そして少し歩いたところで、俺はあのことを聞いた。 「なんで一緒に帰りたいって言ったの?」 すると初音は照れた表情で 「あっ…あの~…その~…」 「えっ?」 初音は一度深呼吸をして、話した。 「えっと…わっ…私は…貴方に…」 「俺に?」 「ひっ…ひっ…」 「えっ?」 「ひっ…一目惚れしてしまったんです…」 初音の顔が、林檎のように真っ赤になった。 そして、俺も顔が真っ赤になった。 そう、初音はあの時、俺に一目惚れをしていたのだった。
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