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照れながら駅に向かう二つの影。辺りは夕焼け空。時間が長く感じた。
まもなく駅に着くっていう時に、俺はまだ女の子の名前を聞いていないことに気付いた。
「あのさぁ~」
「なんですか?」
「まだお互い名前言ってなかったよね」
初音はしばらく思い出し、言ってないことに気付き、慌てた表情で
「あっ…すっ…すいません。すっかり忘れてました…」
「俺の方こそごめんな。」
「いえいえ。では、私から。初音と言います。藤島初音」
「俺は直人と言います。水嶋直人」
「かっこいい名前ですね。」
「あなたこそ可愛らしい名前ですね。」
いつしか、お互いの名前を褒め合っていた。
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