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私の名前は『山田 花子』。
何の因果か、親のネーミングセンスの無さが原因なのかは分からないが、これが私の名前。
名前の枠組みで、日本でもっとも有名な部類に入ると思う。
数え切れない程いる歴史上の人物や、著名な有名人、そんな人達よりも私の名前の浸透率は高い。
例えば、常識問題で、
「この日本に置いて、色々なケースで、モデルネームとして使われる女性の名前は何でしょう?」
といった問題が出されたとする。
それを100人の解答者が答えた場合、八割近くの人が答える事が出来ると思う。
私の名前はそれ程に、この日本においてはポピュラーな名前になっている。
私は、この名前の事でイジメられた経験が無い。
こうやって振り返ってみてもラッキーだったなと思える。
『山田 花子』
自然に溢れたこの名前、和心の結晶だと私は自負している。
そんな私も、29歳の誕生日を終えてしまった。
来年には三十路を迎えてしまう。
世間では、『三十路』という立派な線引きで差別化されてしまっているけど、私はそんなに悲観していない。
女のよさが際立つのは30からだと思っているから。
むしろ、Welcomeと思う気持ちの方が強い。
オフコースは、こんな三十路を迎える女性の為に歌ってくれたんだって私は思っている。
『大人の階段昇る、君はまだシンデレラっさ...。』
この歌詞は、三十路を迎える女性の応援歌に思える。
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