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「それがどうしたのよ」
あかねが憮然とした感じで優哉に聞いた。
「まず、これを見てほしいんだ」
そう言って優哉が1枚の紙を見せる。
「確かに写真部あるね」
菜月が紙を見ながらそう言った。
「それだけじゃない。この学校の場合、文化系の部活は部員人数あたりで部費が支給されているんだけど、写真部はその割合がかなり高いんだ。去年は部員が5人しかいなかったからさほど目立ってなかったけどな」
まだ、3人は分かってないのか首をひねったままである。
「つまり、文化系の部活は部員人数が多いほど部費が増えるってことだ。北昭は兼部可能だからここにいる全員が入部すれば5人。他に涼也が1年の男子から名前だけを借りて登録する予定だからそこそこの金が入るんだ」
優哉が自信満々にそう言った。
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