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「それで、そいつ(優哉たちと親交のある北昭グループ現会長の1人息子)から祖父である理事長に特例で部費を出してくれって頼んでもらったんだよ。親友の孫だからってこともあって特別に許可をもらったって訳さ」
「あかね、狩野君って何者なの?」
カイリが小声であかねに聞く。
「まあ、一言で言うと……名家の跡取り?」
「優哉、福山たちにあのこと言った方がいいんじゃねえか?」
涼也が耳元で優哉にささやく。
「そうだな」
「実は俺の親父とじいちゃんは……」
その後、優哉が父親が警察庁の刑事局長、祖父が元内閣総理大臣という名家の生まれと知った菜月とカイリが驚いたのは言うまでもない。
ちなみに入部届けはその後にきっきり書いてもらった。
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