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優哉が理事長に頼んで借りた部屋は3階の階段近くにあった。
「ここだぜ」
優哉は指を指したドアには『写真部部室 サロン』と書かれた紙がドアに貼ってある。
優哉は持っていた鍵を使ってそのドアを開けた。
部屋には椅子が6脚と四角の机が置いてあり、壁には棚があった。
「結構いい部屋だな」
部屋を見た涼也が言う。
「そうだろう涼也」
「でも、この椅子とか机ってどうしたの?」
菜月が優哉にそう聞く。
「机は理事長に貸してもらって、椅子は余ってるクラスで使われているやつを持ってきたんだ。理事長はよほど無理を言わなければ俺の頼みは聞いてくれるからな」(椅子は座るところがクッションみたいで長時間座っていても大丈夫なもの)
「あの棚は?」
「ああ、あれはもともとこの部屋にあったやつだよ」
「優哉、そろそろ授業だけど……」
携帯の液晶画面を見ながらあかねがそう言う。
「やべ!戻るぞ」
優哉たちは部屋を出ていった。
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