思い出の家

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うれしい… どんな理由あれ、こうして家に帰って来れた… ソフィア様…ありがとうございます… 「さて…、何から話しましょうね。」 「お姉さんは…」 「ん?」 「お姉さんは、わ…わんちゃんが好きでしたか?」 「もちろん、大好きだったわよ!」 お姉さんは、満面の笑みを見せて言ってくれた だけど、急に顔が曇ってきた… 「でも…、私はココアの病気に気付けなかった……。天国へ旅立つ時苦しそうに……してたわ…。」 私は、涙をこらながら 「…お姉さん、きっとココアちゃんは感謝していましたよ。たくさん…たくさん愛をもらって……。」 「ありがとう…。ありがとうって……。つ…伝えたかった…」 「お姉さん…、哀しまないでください…。哀しまないでぇ……」 涙が雨のように、次々と溢れる… 「あなた…、もしかして………ココア…?」 わかって…もらえた… 私がココアだって…
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