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【雫…】
名前はスナックっぽいけど、見た目は普通の居酒屋だ。
俺は言われるがまま中に入って行った。
中の様子も普通の居酒屋。
店員に案内され、席に着いた。
『君、とりあえず自己紹介からしてくれる♪』
俺は簡単な自己紹介をした。
『葉月 庵です。16歳
昨日こっちに出て来たばかりです。』
『俺は、菅原 璃奈(スガワラ リナ)18歳
さん付けとかウザイから璃奈でいいよ。
路上ライブ見てたみたいだから、知ってると思うけど担当はベース。
よろしくな、庵っち。』
《庵っちって…》
『ミサはねぇ、来須 美砂(クルス ミサ)20歳
美砂でいいよ。
担当はギターなの。
よろしくね、イオリン♪』
《イオリンって…
えっっ!?てか年上…》
『私は、佐山 黎香(サヤマ レイカ)19歳
ドラム担当。
黎香でいいです。
よろしく、庵。』
《何故か叱られてるような気分に…》
『最後は私だね。雪野 香澄(ユキノ カスミ)18歳だよ。
仕方ないなぁ、君には香澄って呼ばしてあげてもいいよ♪
よろしくね。』
《なんでこんなに上から目線…
やっぱり意味不明な人だ…
でも、何故か逆らえない…》
色々と思う所はあるけど、とりあえずお互いの自己紹介を終えた。
璃奈
『ところで庵っちは、何しにこっちに来たんだ?』
今日までのいきさつを話した。
自分が甘いのは、もう自覚している。
何を言われても、自覚している事なので大丈夫だと思ってた。
しかし、世の中は思った以上に厳しいみたいです…
黎香
『庵は、余りに世間知らず。
呆れ過ぎて言葉もありません。』
《返す言葉もありません…》
美砂
『そんなにキツイ言い方したらイオリンが可哀相だよ。
イオリンは、少し【バカ】で
人より【頭が弱い】だけなんだよ、きっと♪』
《トドメですか…
本当に悪気はないんですか…》
香澄
『もぉ、君がバカだと私まで恥かくんだからね!』
《出ました。意味不明発言…
間違いなくトドメです。》
ボロボロにされました。
全然大丈夫じゃないです…
やっぱり都会は怖い所です…
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