雫(シズク)

3/4
前へ
/113ページ
次へ
【雫…】 名前はスナックっぽいけど、見た目は普通の居酒屋だ。 俺は言われるがまま中に入って行った。 中の様子も普通の居酒屋。 店員に案内され、席に着いた。 『君、とりあえず自己紹介からしてくれる♪』 俺は簡単な自己紹介をした。 『葉月 庵です。16歳 昨日こっちに出て来たばかりです。』 『俺は、菅原 璃奈(スガワラ リナ)18歳 さん付けとかウザイから璃奈でいいよ。 路上ライブ見てたみたいだから、知ってると思うけど担当はベース。 よろしくな、庵っち。』 《庵っちって…》 『ミサはねぇ、来須 美砂(クルス ミサ)20歳 美砂でいいよ。 担当はギターなの。 よろしくね、イオリン♪』 《イオリンって… えっっ!?てか年上…》 『私は、佐山 黎香(サヤマ レイカ)19歳 ドラム担当。 黎香でいいです。 よろしく、庵。』 《何故か叱られてるような気分に…》 『最後は私だね。雪野 香澄(ユキノ カスミ)18歳だよ。 仕方ないなぁ、君には香澄って呼ばしてあげてもいいよ♪ よろしくね。』 《なんでこんなに上から目線… やっぱり意味不明な人だ… でも、何故か逆らえない…》 色々と思う所はあるけど、とりあえずお互いの自己紹介を終えた。 璃奈 『ところで庵っちは、何しにこっちに来たんだ?』 今日までのいきさつを話した。 自分が甘いのは、もう自覚している。 何を言われても、自覚している事なので大丈夫だと思ってた。 しかし、世の中は思った以上に厳しいみたいです… 黎香 『庵は、余りに世間知らず。 呆れ過ぎて言葉もありません。』 《返す言葉もありません…》 美砂 『そんなにキツイ言い方したらイオリンが可哀相だよ。 イオリンは、少し【バカ】で 人より【頭が弱い】だけなんだよ、きっと♪』 《トドメですか… 本当に悪気はないんですか…》 香澄 『もぉ、君がバカだと私まで恥かくんだからね!』 《出ました。意味不明発言… 間違いなくトドメです。》 ボロボロにされました。 全然大丈夫じゃないです… やっぱり都会は怖い所です…  
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

364人が本棚に入れています
本棚に追加