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何故か今、あのバンドメンバーの女性4人と行動を共にしている…
《俺は、なんでこんな場所に居るんだっけ…?》
色々な事が一度に起こり過ぎて、直ぐには把握出来ない…
頭の中が混乱中だ…
少しずつ、整理していこう。
たしか…
ボーカルの女性が意味不明な事を言い出して…
それから、他のメンバーの人達も近づいて来て…
その後は…
メンバーの一人が話しかけてきたんだ。
『ごめんなぁ。
香澄の奴、病気だからさぁ、気にしなくていいよ。』
《ベースの人だ。大人っぽい感じの女性。少し男口調だけど、綺麗な人だな》
『そんな事ないもん!』
ボーカルの女性がそう叫ぶと、メンバーの一人が歩み寄って来たんだ。
『そうだよ。
香澄ちゃんは病気じゃないよ!
ちょっと【イタイ子】な、だけだもん!』
《ギターの人だ。ちょっと子供っぽくて、カワイらしい子だ。でも、言う事キツイな。悪気は無いんだろうけどさ。その分さらに…》
こんな感じで言い合ってたんだ。そしたら、最後の一人が近づいて来たんだ。
『どうでもいいのですが、周りの人にご迷惑だって事、分りませんか?
せめて場所を変えて話しませんか?』
《ドラムの人だ。知的で、少し冷たい感じの女性。ベースの人とは、全然タイプが違うけど、この人も綺麗な人だな》
『賛成。
君の事、もっとよく知りたいしね♪』
《ボーカルの女性。第一印象、意味不明な人…》
て、感じだったような…
何となく状況が理解出来てきた…
流れで、着いて来てしまった、みたいだけど…
危なくないか?
「都会は怖い所だ」
って聞いた事ある気がするし…
いくら相手が女性だからって見ず知らずの人には変わりない訳だし…
考え事をしながら歩いていると…
『君っっ!!
ボーッとしない!』
『着いたよ。
ここ、私達の行きつけの店。』
案内された店は…
『雫…!?』
《なんだ…?スナックか何か?》
でも、雰囲気は…?
でも、名前が…?
『君!!
オドオドしない!
いいから入って。』
何故だか、このボーカルの女性には逆らえない…
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