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私は都古ちゃんに梓ちゃんから聞いた話をそのまま話した。
「……小物…ファンシーショップって事?」
「?……まぁそんなとこじゃない?都古ちゃんは信じる?」
そう聞くと都古ちゃんは少し苦笑しながらこっちを向いた。
「…私は」
「あれっ?君たち南高の子?」
「そーだけど、お兄さん達だぁれ?」
いつの間にか駅前通りに出ていたらしい。早速ナンパに捕まった。
「いやぁ、お兄さんの従兄弟が南高でさ!此処で知り合ったのも何かの縁、一緒にカラオケでもどう?」
「えー…お兄さんのおご」
「私達彼氏いますから。」
そう言って相手を一蹴して都古ちゃんは私の手を引っ張った。勿論着いていく。
「ねーなんで逃げたの?奢ってくれそうだったよ?」
「あんたのタイプじゃ無いでしょ。それにどうせナンパ待つなら公園の銅像の前の方が良いって。」
あんたどうせナンパ待ちするつもりだったんでしょ、と一言付け足して歩いていく。
流石都古ちゃん。笑美の行動を予測できてるみたい。
小学校から一緒だからかな!
「早く行こ!今日こそは素敵な彼氏を…!」
「はいはい。」
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