ver,橋本笑美

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大きな通りを抜けて、一本脇道に入る。 私の住むマンションへの近道だ。 ぽつぽつと街灯が立っている他は何も無い寂しい道。 ─本当に欲しいモノが有ると、二度だけお店に続く小路が突然目の前に現われるの! ふと梓ちゃんから聞いた話が私の頭を過る。 本当に欲しいもの 彼氏…は物じゃないか…… なら?彼氏が出来るような御守り? 大体世間で騒がれてるミサンガだとかお人形だとかは試した。効果?私彼氏出来て無いよ? でも、欲しいものが手に入るんだ… 欲しいもの…私の欲しいもの……… 刹那、私の体は光を放って消えた。
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