プロローグ

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あの頃の俺は純粋に慶兄を尊敬する兄と慕っていた。 いつからだろうか…。 その気持ちが【恋】というものに変わってしまったのは。 兄を恋愛対象として見てしまった自分にいったい何度苦しんだろうか。 でも今はそんな自分を受け入れている俺がいる。 人の気持ちって複雑そうで単純なものだ。 自分の好きな人に求められたらどんなことをしてでも応えたいと思ってしまう。 そんなもんじゃないかな。 周りからしたら馬鹿げてると思われても,この想いを知らない人間には到底わかるはずがない。 所詮気持ちの持ちようは自分次第。 誰がなんと言おうとも…。
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