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「だから、お前を牢獄に入れると言ったのだ。もう二度と言わせないでくれないか?」
少年は激しく落胆して、膝を突いた。そして、思いっきり叫ぶように言った。
「何故ですかッ!?今まで家族と認められようと色々と頑張ってきたのに!」
少年は、今まで自分がやってきた事が無駄だった事に気付くと、とても悲しくてたまらなかった。
父親はそんな少年に何の反応もせず、ただ無情に淡々と、話を続けた。
独り言のように。
父親の目に少年の姿はもう映っていなかった。
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