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「私は、1日だけ未来のあなた。つまり、1日だけ未来を、あなたの1日後を生きているの」
と、目の前の彼女は言った
「じゃあ、明日のテストは何が出るの?」
私は、疑いながらもそう訊いてみた
けど、彼女は首を横に振った
「ダメ。それは言えないわ」
「どうして?ちょっとくらい良いじゃないっ」
教えてくれたら、テストの結果が良くなるかもしれないのにぃ…
「そうよ」
え…っ?
私の心が読まれたように、彼女はそう言った
「もし、私が言えば、あなたの未来は変わってしまうわ。それに、言ってはいけない事になっているのよ。ごめんなさいね」
「そんなぁ~…」
私がそう言うと同時に、時計の鐘が鳴った
時計の針は、午前一時を指していた
気が付くと、彼女は居なくなっていた
私は、ベッドの中にいた…
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