ACT.1-1 朱月の熱帯夜

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電話を終えた私は、まず部屋の掃除をした。 そのあとに、洗濯物を干すと既に11時を回り、暑さだけがまとわりついてきた。 そのため私は、今着ている服と下着を脱ぎ捨て全裸になった。あまりにも暑すぎるため服など、着ていられなくなったのである。 裸ついでに、風呂場に向かい、シャワーを使って水を浴びた。そして、そのままリビングに戻り、クーラーをかけることにした。 すると、ゴォーという音に混ざって、ぐしゃぐしゃという肉のずれるような奇妙な音がして、部屋の中を鉄の匂いが漂った。私は、鼻を摘まずにはいられなかった。 すると今度はガコンという音がして、あろうことか人間のモノと思われる頭部が平たいモノになって血と一緒に降ってきた。私は、急な出来事に声が出なかった。ただ、今の状況は、尋常じゃないとだけはわかるが、それ相応の行動が出来ずにその場で気絶してしまった。
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