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「あんた、クミの男知ってるかい?」
窓から外を眺めていると、突然背後から老婆が話しかけてきた。
「……男?」
「…知らないのかい?なんか引っ掛かるんだよねぇ…」
老婆は眉間にシワを寄せて、部屋から出て行った。
お姉ちゃんの男?
聞いた事はなかったが、薄々は分かっていた。
姉の変化は男がいる証拠。
だけど特別気にしていなかった。
姉が幸せなら、それでいいと思っていた。
だけど何だろう。
この胸騒ぎ。
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