見えない光

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次の日の昼、起きたら姉は居なかった。 今までこんな事はなかった。 また胸がざわつく。 嫌だ!そんな事ない! 嫌な予感を振り払うように、大丈夫と自分に言い聞かせて姉の携帯に掛けてみた。 「おかけになった電話番号は現在使われておりません…」 ─カシャン… 持っていた携帯電話を落とした。 何度も何度もアナウンスの声が繰り返される。 目の前が真っ暗になる。 体が震える。 私の思考回路は停止してしまった。
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