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「ミユキ!ちょっと来な!!」
老婆が血相を変えて部屋に入って来た。
何が原因か分かってる。
だけど体が動かない。
頭が働かない。
「ちょっと来な!」
「…………」
パチンッッ!!
何も反応のない私に、さらに苛立ちを増した老婆は頬を打った。
「恩を仇で返しやがって!」
髪の毛を掴まれ、ズルズルと引っ張られ部屋を出る。
もう、痛みなど何も感じない。
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