翼に乗った蝶
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どこでどう仁科を探し出したのかは分からない。 後から知ったが、恭平が仁科の元へ行き、救急車を呼んだ事を伝えたらしい。 「雅を助けて」 ボロボロになった恭平は、そう呟き去ったまま、私達の前に現れる事はなかった。 「あの人がいるから、前を向ける」 仁科は必死だった。 医師として、1人の人間として。 私を、受け入れようとして。
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