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花が春に染まる
二度と動かない あなたの瞳も
あの桜と同じ色に変わる。
鮮やかな光
けして あなたには射さない
月のこもれ灯
幾度も体の上を流れてゆく
全てが過去に止まってしまった
あなただけを残して
春は皆の周りを
過ぎ去ってゆく。
深い深い眠りの中で
きっとあなたも見ているはず。
大きな この桜色の
美しい 春の木を。
来年も待っているよ
この木の下に。
またこの花が芽吹くころに
あなたの瞳に光が射して
今までの物語思い出すまで。
・新しい命が生まれる・
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