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「さ、エルいこっか」
「もウじカン…??」
エルにとって僕達以外の人と触れ合うことは大切だろうナ。
僕達はNCDショップを後にし、待ち合わせの公園にいくことにした。
思ったけど、急激な科学進化なんてそうそうあるわけじゃない。
人間の想像力は無限大だっていうけど、1から何かを創るなんて技術はもっとも、才能、センス、どれも欠かせない…ハズ。
まァ、人類のもっともな最近の成果といえば僕達ロイドの新開発、ロイド用の機器…くらいかナ。
あとは…何か忘れた。
とりあえず、1から創るのは難しいってこと。
「おぅい。さっきから呼んでるんだがな」
「うっわ!!ビックリしたヨ!!」
ぼぅっとしていた視線を元に戻すとクルックルに巻かれた髪をサイドにくっつけているアホ毛がいた。
「実にキミは私に一つも気づかなかったな…」
「ご、ごめんって!!ちょっと考え事をサ」
背は僕より少し下だろう。
少したれ目気味の目は僕を軽蔑するように見据えていた。
「もー、テト…そんなに怒らなくても…」
「…別に、許してやってもいいな。それにしても…そのちみっこいのは何だ??」
「天音エルでス」
テトはおぅ!!と不思議な驚き方をするとエルの視線に合うようにしゃがんだ。
「私は重音テトだ。なかよくしよー!!」
「なカよク…はィ」
「テトご機嫌だネ」
「へっへ、お前、妹できたのか。新しいパーツがいっぱいだ」
まあーねーというとテトは羨ましい。と指を口にくわえてぶつぶつ言っていた。
テトのマスターは数年前に亡くなった。
だからテトは独り身。
だった。
最近は自称道で拾われたと言っているロイドと無理やり同居状態なのだとか。
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