その男、最強

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「え…?」 タカヤは何が起こったのか理解出来ていないようだった。 「何あれ…アッパー?」 直道の呟きにロゼが反応した。 「お前…あれが見えたのか…?」 「はい。一瞬ですが…そもそもまがい物がジャンプしたのは見えませんでした」 「何が何が何が?」 周矢の割り込みでロゼは他のメンバーに説明し始めたが、多少動揺しているように見えた。 「うん、あれな、俺のコピーはさ、上空に跳んで、その落下の威力を追加してシンを殺そうとしたんだな…だけど上空に跳ぶのも跳んでからも、ブーストの加速を利用している。だからお前らにはあんな感じに見えたんだ。コピー野郎がまっすぐ突っ込んでったなら腕が紅くなった瞬間に吹っ飛んでたさ」 「ちょっと待って!じゃあシンはロゼさん並みの動体視力って事ッスか?」 勇聖の言葉にロゼが頷く。 「んなことはもっと前から知ってる。俺が驚いてんのは直道のソレが俺の思ってる以上のもんだったって事だ」 「凄いなお前」 「いや~」 修が座っている直道の頭を撫でていると、シンが戻ってきた。 「お前、まだ試験中やぞ!」 「お前らしっかり見てろよ、あいつ消えてったぞ」
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