黄金の弾丸

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「な…なんか早いっすね…出番…!」 「不服か?」 修の言葉が言い終わるのを遮り、ロゼが訊いた。 「いや、雰囲気的に自分最後かなって思って…」 「それ、自意識過剰ってんだぜ。おら、早く来いよ」 しょうがないかと思いロゼの方に行きかけた修だが、後ろの皆を見渡し言った。 「んじゃ、行ってくるんで!」 と敬礼した。 「気をつけてね…ってそんな心配無いか!」 と直道が敬礼を返す。 「出番やなぁ、頑張りや!」 と勇聖。 大聖が――――― 「おおおおおぃ!俺ぁ短気なんだよ!全員分とかいらねーよ。早く来い!」 …修はため息をつき、再度皆に敬礼すると、皆も修と同じ様な気持ちで返した。 ロゼのもとに行く修を見ながらシンは思った。 (俺らがさっさと終わらせたんだから、お前も終わらせろ。一人だけボコられてたら、かっこわりぃぞ…)
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