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「・・・行こう。」
「え?」
「会いにいこう、バルシナ軍に!」
「良いんですか?」
「このまま便利屋を続けてても多分、今以上の情報は得られないと思う。だったら、迷惑かも知れないけど・・・バルシナに会いに行った方が良い気がする。」
「・・・良いのか?」
「・・・うん。」
頭で考えればそうする事が最善である事は目に見えているが、踏ん切りをつけるまで1年もかかった。
だが逆にいえば、ようやく踏ん切りがつけれたのだ。
「そうと決まりゃ、膳は急げってやつだな!ハクガ!」
「お呼びですかな?」
サレナが呼ぶとすぐに姿を現した。
まるでこうなる事が分かっていて待機していたかのように。
「今からバルシナ軍のとこに行く!どこにいるか探しせ!」
「かしこまりました。」
ハクガはすぐさまブリッジの装置で検索をかけはじめる。
「ごめんね、サレナ。ワガママに付き合ってもらって。」
「なに言ってんだよ!アタイがそうしたいからしてるだけさ!アクティが謝る必要なんかないって!」
「そうですよ!そうでなければ、テコでも動かないですからね、この人は。」
「うっせぇんだよテメェはよ!」
艦内だというのにケルベロスを引き抜いてテインに乱射する。
よく見る光景だったが、アクティは嬉しそうに微笑んだ。
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