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「・・・・。」
サレナはまるで気付く様子は無く、パソコンの画面を食い入るように見つめている。
顔は真っ赤だ。
画面にはサエリアの王子アルフェの写真でいっぱいで、それを1つずつ確認するように見てはウットリしていたのだ。
「・・・うわぁ、凄。」
「!!!」
思わず漏らした言葉でサレナはようやくテインが真後ろにいることに気がき、すぐさまパソコンの電源を切った。
「なっ、なんだテメェ!?」
「サレナさんてアルフェ様が好きだったんですか?でもあの写真、どうやって撮ったんです?」
チラッと見ただけだったが、パソコンの写真の中には入浴中や城を抜け出して街中を歩いている所など、どうやって撮ったか分からない物が多かった。
「うるせぇ!!」
質問には答えず、顔を赤く染めたままケルベロスを引き抜きテインの足元に連射する。
テインは慣れたのか、それを軽々と躱した。
そこに再びアクティが帰ってきた。
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