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「何事だ、グラディ。何を騒いでいる。」
聞き覚えのある声にグラディの動きが止まり、衛兵達が道を開ける。
城からアクティ達へと一直線に出来た道の先には、国王であるジェシードと女王のアマンダ、双子であり姉のパロエと弟のアルフェ、執事のロゼの姿があった。
グラディはジェシードの元へと走っていき、敬礼をすると何かを話始める。
おそらく現状報告だろう。
その間に、パロエとアルフェがアクティの元へと走り寄ってきた。
「アクティ、おひさ~!全然会いに来てくれないから寂しかったのよ~?」
「お久しぶりです。衛兵達が早とちりして無礼を働いてしまったみたいですね。申し訳ありません。」
アルフェが深々と頭を下げると、アクティはニコッと微笑みアルフェの肩に手を添えた。
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