最後の決意

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「アクティに力がなくなったというなら丁度良い。俺はアクティと一緒にどこか静かな所で暮らそうと思う。」 「えっ!?」 アクティは驚いて顔を赤くしてウェイを見た。 「嫌か・・・?」 ウェイは少し困ったように笑う。 「ううん・・・嬉しい。」 アクティは首を横に振ると、幸せそうにウェイの腕に抱きついた。 その光景を見て、もうウェイの意思に反対しようとするものはいなかった。 「俺を救ってくれて、大切なもの達とそれを守るための力をくれたバルシナ軍を抜けるのは寂しいけど、俺の意思を受け継いでくれたお前達になら安心して任せていける。」 ウェイはリオンを、そしてテインの顔を見て微笑む。 リオンは小さく頷き、テインは嬉しそうに笑った。 「はい!」 テインの返事を聞いてウェイも小さく頷く。 そして後ろにいるブリッジクルーの方を向いた。 「リロ、マイ、ナリサ、ルイ、リルーシャ・・・世話になった。これからは、リオン達の力になってやってくれ。お前達がブリッジクルーの限り、ナシュナは落ちることはないだろう。」 「・・・!?敬礼!」 リロの号令でブリッジクルーの全員がウェイに向かって敬礼をした。 「貴方は私達が就いた数々の上司の中で全てにおいて最高のお方です!この先どんな苦難が待っていようとも、それを乗り越えて行く事でしょう!貴方々のこれからの人生に幸多からん事をっ!」 「幸多からん事をっ!」 ブリッジクルーの復唱はブリッジに反響し、まるでナシュナまでが復唱しているようだった。 マイやリルーシャだけでなくリロまでもが涙を浮かべている。 ウェイはニッと笑って敬礼を返した。
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