最後の決意

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「悪かったな、お前達も呼び出しちまって。でも、この話はお前達にもしといた方が良いと思ってさ。」 「・・・ふん。」 「僕はここに泊まってたから良いよ。それより、ウェイ兄ちゃんが辞める方がビックリだよ。・・・本気なの?」 「あぁ。」 「ちぇっ・・・なら、また居場所がなくなっちゃうじゃんか。」 俺は嬉しそうに、しかし隠しきれない寂しさを見せながら言葉を口にした。 「それなんだが・・・。」 ウェイはアクティと見つめ合って何か小さく会話をしたかと思うと手をさしのべた。 オレンは意味が分からず頭を傾げる。 「俺達と一緒に来ないか?」 「えっ!?」 「お前には一番寂しい思いをさせてしまった。なのに俺とアクティがバルシナを抜けるから、結果的に特殊部隊を復活させる事ができず、居場所を作ってやれない。だから、どうだ?」 「えっ・・・だって、そんな・・・迷惑だよ・・・。」 あまりに予想外のことだったためオレンは戸惑いアクティを見た。 「そんなことないよ?オレンくんさえ良ければ、私達は大歓迎。」 アクティは優しく微笑む。 するとそれを見てオレンから戸惑いが無くなり、ニッと笑った。 「いや、良いよ。僕はヴェグナと竜使いの里に行くよ。あそこならアルマが元気になるし、ヴェグナがウェイ兄ちゃんみたいにちゃんと人を纏めれるのか見物だしね。」 「オレン・・・。」 「そんな顔しないでよ。たしかに遠慮してないわけじゃないけど、僕はそうしたいんだ。でも・・・。」 「・・・でも?」 「寂しくなったら、遊びに行って良い?」 「もちろん。」 オレンがまるで子供が両親と別れる時の悲しそうで不安そうな表情を見せると、ウェイとアクティは息を揃えて頷いた。
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