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「へぇ~。やっぱアクティもミナトもスゲェな。全く見えねぇ。」
「サレナさんは修行さぼってたからですよ、僕は見えてます。」
口をポカンと開けて広場を眺めるサレナに向かって、勝ち誇った様な顔をする。
それが気に食わなかったのか、いきなりケルベロスを引き抜いて、テインの足元に乱射。
慌てて避けたテインだったが、バランスを崩してコケてしまった。
「なっ、何するんですか!?」
「うるせぇんだよ!当てる気は無かったし騒ぐな!・・・おっ、出てきたぞ。」
音が鳴り止み、2人はだいたい最初位置に戻った。
疲れた様子は無く、共に楽しそうに笑っている。
「ここに来た時とはまるで別人ですね、アクティ殿。」
「ミナトさん達のおかげです。甘やかさずに厳しく接してくれたら、ここまで出来るようになったんですよ。」
修行中、クルナはともかく、マナとミナトはまるで鬼。
アクティ達が死にそうになった事は数知れない。
だが逆に、その他の時は家族のように優しく接してくれたり、アドバイスをくれたりなどして、3人は厳しいのも自分達のためにしてくれているとちゃんと理解していた。
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