第1章 別れの雪

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「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」 私は、なりふりかまわず全速力で走っていました。 なぜ私が、こんなに急いでいるかというと、大学で講義を受講中、母から妹の麻衣のことで、携帯電話に緊急のメールが入ったからです。 『麻衣の容体が急変 はやく病院に来て』 この緊急のメールが入ったのは、大学の午後の講義が始まってすぐのことでした。 私は、教授に緊急の用件を伝え、大学を飛び出しました。
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