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【ライアside】
今日は転入する最初の日なのに、アリスが起きない為に遅刻確定!! 仕方ないのでアリスの体を揺すりながら起こそうとするが予想通り失敗。こうなれば最後の手段を使うしかないか。アリスの左耳に息を吹きかける。すると、アリスが顔を赤らめながら左耳を押さえて飛び起きる
「――ッ!?な、なにすんだよ!!」
「普通に起こしても起きないアリスがわりぃっての。それより朝飯出来てるから食べろよ」
「うぅっ…」
唸りながらもしっかりと朝飯を食べているアリスを微笑みながら見つめている
「ふぉふぇふぉふぃ…」
「口に物を入れながら喋らない。行儀悪いぞ」
口に物を入れながら喋るアリスを注意する。こういうところは、ヌけてるってかなんて言うか……放っておけない奴だよな、などと物思いにふけっている間にアリスは朝飯を食べ終えていた
「それより時間は大丈夫なのか?」
「完璧に遅刻だ。アリスが起きなかったせいでな」
「むぅ、ボクは悪くないもん。起こしてくれないライアが悪いんだよ」
逆ギレかよ! もう相手にしているともっと遅刻しそうだったので無視を決め込み、身支度を始める。まぁ、昨日に用意をしていたので、数分足らずで終わり死武専に向かっていく
「楽しみだねぇ」
「そうだな」
2人で他愛もない話をしながら歩いていく。自宅から死武専までは近いのでものの数分足らずで到着した
「ここが死武専か」
「おっきいなぁ。ボク、こんなに大きな学校見るの初めてだよ」
はしゃぎまわるアリスを無視して、学校の入り口を見ると2人の男が座っていた。その2人もこちらに気付いたのか、俺たちに近寄ってくる
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