第一話 転校生登場

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【マカside】 「ねぇ、また転校生が来るんでしょ?」 「知ってる~ 確か東アジア地区の方から来るんだって」 「へぇ」 今日はまた私のクラスに転校生が来るらしく、クラス中が賑わっている。キッド君たちの時よりも一段と盛り上がっている。転校生が一人や二人来るだけでそんなに盛り上がる理由がわからない。そんな事を考えていると、隣の席に座っている椿ちゃんに話かけられた 「マカちゃんは転校生の事気にならないの?」 「ん~、気にはなるけど……そこまでって感じかな。椿ちゃんはどうなの?」 「新しい仲間が増えるのは良いことだと思いますよ」 ニコニコ笑いながら答えてくれる椿ちゃん。さすが椿ちゃん、優しいね。私はぶっちゃけそこまで興味が無いし、そんな事より勉強に集中したい。そう思っていたら、授業の鐘がなり勢いよく扉が開いた 「はい、みんな席に着いて。今から解剖の実験をします」 ヘラヘラ笑いながら解剖する動物を見せるシュタイン博士。みんなは渋った顔している。その理由はシュタイン博士が担任になってからは解剖の実験しかしてないから。私も正直、解剖の実験はもううんざりかな 「その前にソウルとブラック☆スターがいないけど――…どうかしました?」 シュタイン博士は二人がいない事に気づいた。私も二人がいない事は気づいていたが、まえのキッド君たちにした事と同じ事をしているんだろうな。そう思うと盛大な溜め息をついてしまった。その時、外からけたたましい音と物が崩れ落ちる音が響いた。それを聞き、シュタイン博士と椿ちゃんと私で外に向かった
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