☆未定☆

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(NO SIDE) 完全に日が沈み、暗くなった海岸沿いをゆっくりと歩く影がひとつ。 ?「……やっぱり、来てたんだ」 そこにもうひとつの影が近付く。 歩みを止めた影は、ゆっくりと振り返る。 ?「…あれ?あの子たちと帰ったんじゃなかったの?」 ?「ユキが近くにいるって、感じたから」 ?「さすがはボクの片割れだね」 すごいね、と影……ユキはクスクスと笑う。 その姿を見ながらもうひとつの影は少し躊躇いがちに口を開いた。 ?「今日ここに来たのはやっぱり……」 ?「うん、あの人の大切な子を見に来たの」 絵顔のままそう言うユキを見てやっぱり、と影は心の中で呟く。 ?「ねぇ、キィちゃん。キィちゃんはボクの味方だよね」 影……キィが少しの間を開けてからうん、と肯定する。 ?「ふふっ、じゃあ今から言うボクのお願い聞いてくれるよね」 ?「……なに?」 パッと振り返ったユキの顔は、辺りが暗すぎたため見えなかった。 ?「あの子、消そうと思うの」 日の沈んだ海岸で、楽しそうに言われた言葉が。 キィの心に重く突き刺さった。 、
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