☆苦労してるんです☆

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  ヒュー…ドロロロ~~ン… けーっけっけっけっけ…… 『悪い子はいねがあぁぁぁ!!!!』 叶「ぎゃああああぁぁ!!!!」 サ「ぎょえええぇぇぇ!!!!」 いきなり暗闇から叫び出てきた血だらけのナマハゲに驚愕した叶琉とサイは、ナマハゲに負けず劣らずの大きな悲鳴をあげた。 ここはあのでけぇ水族館に隣接した、これまたでけぇ遊園地。 叶琉を拉致(言い方悪いが)した後、連絡が入るまで時間を潰すかってことになり、とりあえず近いからという理由できた。 遊園地に入るなりサイが、男なら度胸試しですよね!!、とかほざき出し、引き摺られるまま何故かお化け屋敷に連れて来られた。 その名も、『愉快な化物達のお家』。 化物に愉快もクソもあるのか? サ「さぁ行きますよー!!」 サイのこの妙なテンションにつられたのか、 叶「おーー!!!!」 と、叶琉まで握りこぶしを作り上げる始末。 やれやれと思いつつ、中に入り―――今現在に至る。 サ「ひいぃっ、こっち来るなああぁぁ!!!!」 叶「うああああんっ、やだやだあっち行けぇーーっ!!!!」 お互いに身を寄せ合いながらただ前を歩いているだけの血塗れ女に、ギャーギャーと叫ぶ様は、見ていて面白い。 ロ「お前らなぁ、怖ぇなら入るな… サ・叶「いやああぁぁぁ!!!!」 ………よな」 聞いているヒマはないらしい。 出口へ辿り着くまでの5分間、このチビ共の悲鳴は屋敷内に響き渡っていた。  * * * * サ「あー死ぬかと思いました」 叶「………」ゲッソリ ロ「お前ら馬鹿だろう」  
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