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癒「…名前に4匹の狼を飼う男とツンデレ美少年?」
あのあと、すんごい真っ赤ですんごい申し訳なさそうな顔の清掃員さんが
『あ…あのぅ、す…すみません。そ、そろそろ閉館の時間なので、こ…ここも閉鎖しようと思うんですが……』
と、声をかけてきたことで正気に戻った僕た……いや、僕。
それまでの出来事と癒多とのハグを見られて恥ずかしさがMAXに達した僕は、『にぎゃああぁぁぁああ!!!』と叫び海岸の出入口まで全力疾走した。
しかも癒多を置いて。
まぁすぐに追いかけてきた癒多に捕まり、今はさっき離れていた間に何があったかを話していたりする。
……なんでか恋人繋ぎをしながら。
叶「うん。何でかはわかんないけど、一緒に遊んでくれたんです」
最初は変な人たちだなぁって思ったけど話せば凄くいい人たちだったし、何より一人っきりにならずに済んだ。
もし一人っきりになってたら、ネガティブな僕のことだし最悪な方最悪な方に考えがいっちゃってすんなり仲直り出来なかったり、もしくは取り返しのつかないことになっていたかもしれない。
そして確実に迷子になっていただろうね。
癒「…ロウにサイ、な。…怖くはなかったか?」
叶「はいっ!優しい人たちでしたっ」
心配そうに聞いてきた癒多に、なるべく明るい声で返事をした。
癒「…それはよかったな。…っと、カナ。ここで待ってろ。バイク取ってくる」
叶「あ、はい」
駐輪場に着き癒多がそう言い残してバイクを取りに行ったから、僕は大人しくその場で待つことにした。
といっても、駐輪場の入り口に立ってるので僕からはバイクのとこにたどり着いた癒多の姿が丸見えである。
バイクと癒多………似合うなぁ。
癒多フォトアルバムでも作ろうかな?
……ウへへ←
おおうっ、カッコいい癒多ばかりのってるアルバムを想像したら、ついヨダレが出てしまった。
いかんいかん。
「あのぅ~、そこ通して貰ってもいいですかぁ?」
叶「ぅあっ!?…え、あっ、はいどうぞっ!すみませんっ」
ヨダレをごしごし拭ってたら、綺麗な赤髪をツインテールにした物凄く可愛い女の子が、困った顔でそう声をかけてきた。
やましい考え(?)をしていた僕はめちゃくちゃ驚いてしまったけど、なんとか謝って道をあけた。
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