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癒「…安心しろ。俺が惚れてんのはマジでお前だけだから」
叶「……っ」
凄い優しい笑顔で頭を撫でられた。
なんですか。
癒多は僕を羞恥死か感激死させたいんですか?
今日はいったい何回顔熱くさせればいいんだ。
ホントに、熱すぎておかしくなってしまうんじゃないかな。
癒「……っ、カナ…?」
叶「…ちょっとだけ、こうさせて下さい」
もういいや、おかしくなってても。
頭を撫でてくれた癒多の手を、両手で握り締め頬に当てる。
この人の存在が、とても愛しい。
癒多のくれる素直な気持ちに、反射的に僕はそう思った。
海岸では癒多と同じ気持ちはまだ返せないと言ったけど。
僕の中に芽生える癒多への気持ちが花開くまで、たぶんもう少し。
完全に咲ききり、癒多の気持ちに応えることが出来る日までそう遠くないと思う。
だから少しだけ。
癒「…っ!?」
もう少しだけ、待っていて。
、
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