絆創膏

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僕はキミをいつから好きかわからない キミといる時間は苦しい事を苦しいと思わなかった だって好きでいる時間は苦しくなんてなかったから 公園のベンチで隣に座るキミは近くの子供を悲しげな目で見ていたね キミと話してた時はキミの話しが頭に入ってなかったよ だって僕の二つある目でキミを見つめるのに精一杯だったから ふと目が合ったとき無償に恥ずかしかった 笑顔の後の悲しげな表情 見るたびに惹かれていった 胸が高鳴り 脈が早くなり 口が廻らなくなった あっ恋してる そんな事考えたりしてた 夜が近付き 星が近付き 僕の知らない街の路地 冷たいキミの小さな手を初めて握った キミは笑顔でいてくれたね それがただ嬉しかった ちっぽけな僕が人の心を変える 弱虫な僕が人を信じる キミが汚い道を歩いているなら 僕はその道を走って追いかけるから 今別々の道を歩いているなら 僕は今自分が歩いている道を捨てて キミを追い掛けるから 汚い? 綺麗? そんなのはどっちでもいいんだ 二人で幸せになればいいんだから 僕が今何考えてるかわかる? キミならわかるはずだよ 僕が50年後何考えてるかわかる? キミならわかるはずだよ 僕がキミの心に貼った絆創膏が剥がれないようにしてね 剥がれそうになったら呼んで 応急処置は僕しかできないんだから 絆創膏を剥がして傷が治ったキミはきっと笑顔でこう言うよ 誰よりも愛してるってね
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